2024/12/11

GPTの翻訳力が凄まじいので、貪るように未邦訳文献を翻訳しまくってしまう。

Structure des psychoses paranoïaques, PARU DANS LA SEMAINE DES HÔPITAUX DE PARIS, 1931の続き。

医事法的反応と収容RÉACTIONS MÉDICO-LÉGALES ET INTERNEMENT

パラノイア精神病者の特徴がいくつか挙げられている。例えば軍隊で反抗的な態度を取る、国家の安全に対するアナーキーな陰謀を企む、煽動者として非常に強い伝染力を発揮する、など。また「自我の肥大化l’hypertrophie de son moi」[PE 55]とも言われている。

妄想における正義の執行のために殺人を起こす場合もある。「彼らは何年も冷静に犯行を計画し、遂行後は抵抗せずに逮捕され、自らの行動に正義を見出して満足すると述べる」[PE 55]。他方、解釈妄想において自殺の反応が見られる。

収容に際しては、パラノイア患者はその知的完全性と適応力によって、症状が軽減したことを周到に演じる。したがってラカンはこの論文で以下の原則を設定する。

・「すべての妄想型パラノイア患者は収容されるべきであるTout paranoïaque délirant doit être interné。」[PE 56]
・犯罪行為に走って逮捕された場合、鑑定医はパラノイア妄想を理由に責任を軽減するべきではない。「したがって、司法の手続きを進めるか、収容を宣言し、患者に裁判所に上訴する機会を与える必要がある。」[PE 56]
・兵役について:「兵役を拒否する若者に対しては、規律処分の段階的な適用が確実に失敗することを考慮し、できるだけ早期にこれらの患者を軍事裁判所へ移送し、そこから精神科医に委託することが望ましい。」[PE 56-57]

とはいえ…「現在、これらの対象者に対する適切な社会的保護手段が不足している。」[PE 57]

そうか、現実的に考えるとそういうことになるのか、とは思う。僕はあまり詳しくないが、フーコー的な枠組みでの、「狂気」の収容問題がある。ラカンがそのような精神病棟問題についてどのような立場を取っていたのかは、気になるところでもある。精神疾患患者に対する社会的措置の問題。

最後に発生原因と予防策について書かれていて、ここでようやく精神分析らしき記述が現れてくる。Premiers écritsの最後にはラカンが仏訳したフロイトの「嫉妬, パラノイア, 同性愛における二, 三の神経症メカニズムについて」(1922)が掲載されているが、その掲載は1932年である。ちょうどこの時期は博論もそうだが、自分の理論の中に精神分析を本格的に導入し始めるころだと言えるだろう。

「精神分析家たちは、その決定的な原因を、感情発達の初期段階、すなわち自己愛的(ナルシシズム的)または口唇期と呼ばれる段階にまでさかのぼると考えている。」[PE 57]

「無意識を扱う技術者たちLes techniciens de l’inconscientは、パラノイアの域に達した場合、少なくとも説明はできても、治癒は困難であると認めている。」[PE 59]

「Les techniciens de l’inconscient」とはつまり精神分析家のことだろう。ラカンによれば、パラノイア性精神病の精神構造は幼児期に固定化され、その後なんらかの引き金となる要因によって発症し、妄想がパラノイアの域に達して仕舞えば治療は困難である。したがって子供の頃からの教育が、その有用な予防策になる可能性があると述べられ、論文は終わる。

次は『二人であることの病い』(講談社学術文庫)にも収録されている「〈吹き込まれた〉手記」Écrits « inspirés » : Schizographie, PARU DANS ANNALES MÉDICO-PSYCHOLOGIQUES, 1931 (Paru sous les signatures de J. Lévy-Valensi, P. Migault et J. Lacan.)を読む。

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