2024/8/9

朝、最後にみんなで海に入り、荷物をまとめて帰路についた。途中、IZOOとKAWAZOOという爬虫類館、両生類館に立ち寄った。

僕の父は少し不思議な人で、鋭い眼をした沈黙というような雰囲気がある。親族のほとんどが中卒高卒で就職するなか、父だけが大学に、それも美大に進学した。多摩美を卒業後、美術系の専門学校、中高の教員を務めてきた。僕と父は似ているところと似ていないところがある。

似ているところは、考えるのが好きなこと、話すのが好きなこと、ひとに期待しないこと、オタク気質、男に興味がないこと。

似ていないところは、バイクや車が好きなこと、アウトドア派なこと、勝負やレースが好きなこと、喧嘩っ早くて(特に若い頃)好戦的なこと。

今回の旅行では終始父が運転を担当した。父もそろそろ歳ではあるので、前のような体力はない。それは本人も認めるところである。一番下の弟の希望で毎朝海に付き添ったのも父であった。しかし道中、僕が何度も「運転かわるよ」と声をかけても頑なに反応を返さない。帰りの道では眠くなったらしく、飴はあるかとたずねてきた。その後、飴では効かないだろうなと思い、ガムを持っているから要るかと聞くと、空(くう)を見つめて顔を硬直させた。ガムは欲しいが素直に受け取りたくないのだろうと感じとり、カバンから取り出して差し出すと何も言わずに受け取った。

最後に父の家でみんなで夕飯を食べたが、さすがの父もくたくたに疲れたようで、食べ終わるとしばらく横になっていた。絶対に息子なんかに運転を代わりたくないという執念を感じるドライブであった。僕はいつもそんな父に、お疲れ様、とコーヒーを淹れてあげたくなる。

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