2025/4/20

新宿無教会参加後、熊谷守一美術館へ。40周年展示期間。熊谷の家族や親族についての特集だった。前回行った時には見れなかった作品がいくつもあって、ただ熊谷の子供たちは、幼くして死んでしまったものがおり、熊谷自身、その苦悩から書き上げた作品もいくつもあった。企画展示のメインである1階の展示室は死の雰囲気が濃厚で、『陽の死んだ日』などは見ていて目頭が熱くなった。特に晩年の作品等は、シンプルで可愛く、色使いもおしゃれなのでポップな画風が多くの人に受けると思われるが、やはり熊谷の中心にあるのは死の問題である。身近な死が、熊谷をあのような極めて複雑かつ素朴な、そして繊細な人間にしたのか、それとももともと繊細な人間が身近な死という極めてショッキングな経験にさらされたのか、もちろんどちらもあるだろうが、もともと感じやすい人間があれだけの壮絶な経験をする、そしてそれを作品と言う形にせざるを得ないということ。この受難が熊谷を作り上げたものであり、また熊谷自身でもあると言う意識のもとで、熊谷は鑑賞されるべきだと思う。と言うと、ちょっとキルケゴールぽさが出てくる。

More Posts

コメントを残す