2024/12/7

哲学の門に応募していた論文をいくつか修正して送信する。これで一つタスク完了。あとは日仏の発表要旨、思想塾論文。それから再来週のフランス語の授業の発表準備も、面倒だけどやっておかなくては。

留学のための公募やら面接やらが2〜3月にかけてある。仏文解釈と文法の総復習は徐々に進めている。動詞の活用とか、あらためて概観してみると複雑。ただラカンのテクストを辞書やChatGPTを頼りに断片的に読んできたのもあって、「やさしい仏文解釈」の内容はすでに知っているものが続いている。弱点は単語だということも見えてきた。まだまだ単語量が足りない。一応、物書堂の辞書で調べるたびにブックマークに登録して、それを単語カード代わりにしてはいる。

ChatGPTの翻訳力がとんでもなく向上していて、以前つかったときはそれほどでもなかったのだが、いまはラカンのテクスト訳すためにガンガン使っている。修論ではかなり世話になった。

iPhoneのカメラアプリでテキスト認識して、1ページ分ずつテキストをWorkflowyにコピペしていく。段落ごとに形を整え、数段落分をまとめてGPTに翻訳させていく。翻訳量が多いと翻訳の精度が下がって、細かいところを訳し飛ばしたりし始めるので、徐々にやっていく。今は有料会員になっているので、使用回数に制限がなく、心ゆくまで翻訳させることができる。

段落ごとに、フランス語と頁数、そしてそこに続ける形で、GPTが出力した日本語訳をコピペしていく。こうすることで、日本語訳とそのフランス語原文をすぐ近くで対照させることができる。修論のために「象徴界、想像界および現実界」や「象徴、そしてその宗教的機能」などはかなりの部分翻訳し、その後もここ数日続けることでこの二つに関してはSeuilから出版されているテクストのほぼ全文を翻訳した。

次は1956年のレヴィ=ストロースのカンファレンスにおけるラカンの発言を翻訳する。これはすでに一度英仏対訳で読んだのだが(cf. 10/24の記事https://shanazawa4.wordpress.com/2024/10/24/2024-10-24/、および10/28の記事https://shanazawa4.wordpress.com/2024/10/29/2024-10-28/)、改めてGPTの力を使って翻訳し、内容を検討してみる。それが終わったら、「最初のエクリPremiers écrits」を最初の論文(確か1928年の若き日のラカンの論文)から順に訳してみようかと思っている。GPTの翻訳力は、すでにラカンのテクスト(少なくとも『エクリ』を除けば)を翻訳できるだけの性能を十分に備えている。

ただそれと同時に、その翻訳がどこまで正しいか、使えるかを判定する目を持っていなければならない。出力した訳文をそのまま論文に引用すると危ない。まずはGPTの訳文をもとに理解し、あるいは適宜部分的に原文をチェックしながら議論を組み立てて執筆し、後から原文を見ながら訳文が正しいかどうかを確かめる。それによって訳し飛ばされていたところや、元のニュアンスがわかったりするので、それをもとに議論を精緻化していく。未チェックの訳文でもおおよその議論の組み立てには十分使える精度がある。

なので、さしあたり必要なフランス語力は、構文や文法をチェックする力と、辞書で調べる時間や手間を省くための単語力。それ以外の技能は留学のため。だがこれがなかなかモチベーションが上がらない。

それから、同じ作業を仏語圏の先行研究に対して行う時間的余裕はない。上に記したような丁寧な作業は、対象がラカンのテクストだからやっているだけで、二次文献に関してはさっさと素読できるだけのフランス語読解力をつけておく必要がある。したがって、GPTはガンガン使いつつ、フランス語の勉強は継続する。

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