2024/10/3

西荻窪のサウスアベニューという中国茶のお店に行こうと思ったら定休日だったので、どこか近辺に中国茶のお店がないかと探したところ、吉祥寺の駅の近くになにやら怪しいお店のあることがわかった。

青蛾茶房という。「青蛾」というのは、昔の中国の皇帝婦人は眉を剃って青眉になっているのが美しく、また形が蛾のようであることから、美人を意味する言葉であるらしい。入るとドギツイ柄シャツ(アメコミらしき柄)を着てキャップを被った男の人が正面奥に座っており、その奥さんと思しき女性(どちらも日本人)に案内されてその男の人の前に机を挟む形で座らされた。机には種々の茶器が、お茶淹れのための台の上に置かれていた。この台の名前は知らないのだが、木製で溝がたくさん入っており、お湯やいらないお茶を自由にその台に捨てられるようになっている。捨てられた湯は溝を通って台の全体に広がり、自然乾燥するのだと思われる。

店主の男性とコミュニケーションをとりながら、彼が任意に淹れるいくつかの種類のお茶を試飲し、その中で気に入った茶葉を購入する、というシステムになっているようだった。試飲は茶葉の種類やランクにもよるが1500円〜で、茶葉は僕が買った月光白という名のものは20gで2500円。茶葉は最低20gからなので、一回行くとおおよそ4000円以上はかかる。それなりに敷居は高いが、茶葉の種類は(店主自身の言うところでは)日本一だという。

今回試飲したのは、ジャスミン茶、密なんとかという甘い香りの烏龍茶、月光白という白茶(これも甘い)、樹齢2000年の樹からとれたという茶葉、なんとか岩茶(ほうじ茶のような味)、それから紅茶だった。小さな茶器で何杯も飲んだ。中国茶は日本茶や西洋の紅茶などと違って、少量の茶葉から何度もお茶を抽出することができる。使うお湯は熱湯。大きめの茶器で本格的に淹れる場合と、小さな茶器にそのまま茶葉を入れて飲む場合があり、前者の場合、最初にお湯を少し入れて蒸らし、次にお湯を入れて表面に浮いてきたアクのようなものを、蓋を使って取り除く。数十秒するとすでに抽出されているので、ポットにお茶を移して、ポットから小さい茶杯に入れて飲む。いずれの場合も、すべての茶器に一度熱湯を注いで捨てることによって、茶器を消毒し温める。

8月に母と中華街にご飯を食べに行った時、たまたま中国茶のお店を見つけて中をのぞいた時から、中国茶に対する興味が芽生えていた。僕が入る前にいた常連の女性がくれたアドバイスによれば、中国茶は何杯も飲むと「お茶酔い」するのだという。店主の話を聞きながら何杯も飲んでいると、確かにくらくらしてくるような気がした。

朝、コーヒーの気分でない時に飲んでみようと思う。

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